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リアル店舗におけるデータ活用と介入実験

小売店舗の顧客の新しい行動データの取得方法と指標を提案することを目的とした研究である。ECサイトではインプレッション数(広告配信数)から商品コンバージョン率を容易に取得することができる。これは各商品の「商品力」を測ることにつながり、マーケティング指標として有効活用されている。
一方、小売業界ではレシート1,000枚あたりの対象商品売上数を用いた「PI値」という指標を、商品の支持率(≒商品力)として利用している。しかし、PI値では商品の置かれる位置、いわゆる棚の位置によって大きな影響を受けるため、正確な商品力を計測することができない。
そこで、深度カメラを用いて人認識を行い顧客の視線を検知することにより、「商品を見た人1,000人あたりの売上数」という商品コンバージョン率の新しい指標を提案する。実店舗での新しい指標を用いた実証実験によりその指標が有効であるか評価を行う。